2012年8月17日金曜日

CGを勉強している人にとって参考になれば幸いです

最近はいろいろ検証結果をアップしてきましたが、ここいらで少しクッションを置いて、日頃僕が注意していることを長々と書こうかと思います。


CGアーティストとして飯を食うようになって思ったことは、物理的に考えなきゃなーってことです。

僕が思うに、自分のセンスはそんなに信用できないってことです。別に自信がないとか卑屈になっているとかではなく・・・。

何というか、最初は物理的なアプローチで作業して、違和感があれば自分の目を信じるっていう感じでしょうか。

実際に僕が仕事を受けた時に真っ先にすることは「資料収集」です。この時間を大切にしています。

例えば 金属質モデルの質感をつける時に、IOR(index of refraction)を調べます。というかどの質感に関しても材質を調べます。
また物理的に反射と屈折のIORは同じなので、それぞれ違った数値で調整すると良くなかったりします。


このサイトをよく活用しています。

http://8volt.com/stk2/index.php?option=com_content&view=article&id=22:-ior&catid=12:cg&Itemid=5

http://webcache.googleusercontent.com/search?q=cache:Q7967tWm-KwJ:ww1.tiki.ne.jp/~uri-works/tmp/index.html+&cd=8&hl=ja&ct=clnk&gl=jp


フレネル値ってところは無視しています。


VrayではRefractionのIORを設定し、ReflectionのFresnel IOR とリンク(チェックを入れる)させます。こうすることで物理的なIORに近づきます。


モデリングも同様に物理的に考えてるようにしています。勿論観察もしますよ!
物が作られた過程とか。木など自然物は螺旋構造なので、そういったのを踏まえて作ると説得力もあるし美しくも見えます。


汚れた銅板を作るってなって、ただひたすら汚していませんか??
その銅板を地面に対してどう置いているかで、汚れ方も変わります。
銅板に対して雨はどう降っていたか?風は?これって雨だれの向きに関係しませんか?
それに同じ銅でも錆びている時とそうでない時でIORは違います。
錆びた表現を出す場合はそこまで追求する必要があると思います (でもやり過ぎかもw)。

その辺って、見た目に頼っていて作っていると、何一つ説得力が無いと思います。
確かにCGって観察力が命です。
でも、それと同じくらいに物理的に考える・調べることも重要だと思うのです。



CGって基本嘘っぱちなんですよ(笑)
実写に勝るものは無いんです。

でも実写みたいなCGを作ろうとした場合、まずは実写を知ることが一番なんです。


センスに関しては日頃から上質な作品を見ていればだんだん分かってくるかも・・・と思います。
でもセンスって一口では語れないですよね。上質って何って思っちゃいますよねw
でも強いて言うなら「セオリーを知る」ことがセンス開拓への近道かもしれません。

例えばアニメーションの場合、「この間やタメにセンスが感じられる」なんてことがあった場合、間やタメの出し方にはその人なりの教科書があると思うんです。
アニメとか。
あとドラマとか役者さんからヒントを得るとか。実は落語もいいかも。
自ら演技するのもいいと思います。

そういうのを繰り返した者勝ちだと思います。
そうすることで徐々に“法則”が分かってくると思うんです。

商品カットもいい例でしょう。
「なぜそこでフレアが入るのか」とか「なぜキーライトが斜め順光なのか」とか。
自分が見ていいと思ったことは真似てみるといいかもですね。
実際に僕は先輩たちのAEをこっそり見ては「なぜここでマスク切ってレベル補正しているのか」とか「このトーンカーブは何の意味があるのか」とか色々探っては盗んでいました。
盗める環境がない人は何かのテイストでも作品丸ごとでも真似てみて、意図を探ってみるといいとか思います。


見た目を信じるとか、自分がいいと思うことをやるのは悪くないことだと思います。むしろデザイナーにとってそれがないと致命的だと思います。しかし、表現したことをちゃんと説明出来るだけのバックグラウンドがないと意味がないです。
これはお客さんを相手にする場合は特に重要です。
そしてこのバックグラウンドがいわゆる「情報収集などで構築した土台」なわけです。
あとはその土台に何を乗せるかだと思います。


色々偉そうに書きましたが、結局のところCGって勉強しながら作っている感じなので、奥深いですし楽しいですよってことですww

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